東京都知事 小池百合子殿
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長橋本聖子殿
内閣総理大臣 菅義偉殿
(要望書)東京オリンピック・パラリンピックは中止してください
東京都と五輪組織委員会と政府はこのコロナ対策が必要とされている時に五輪での感染対策のために約一万人の医療従事者を集める計画を発表しています。この緊急事態下において逼迫する医療体制をささえる貴重な医療スタッフを、五輪のために引き
抜くことは許されません。
また、無観客でも関係者だけで数万人も入国する事は感染を拡大することになりかねません。
私たちは世界平和に寄与するスポーツ祭典であるオリンピック開催の意義を認めない訳ではありません。人々に喜びや活力、希望をもたらすものであることを理解しております。スポーツは、演劇・音楽、・文学・美術などと同等に、人間らしく豊かに生きるために必要な掛け替えのないものです。
しかし、この時期のオリンピックの開催には無理があります。
今回は五輪史上初めて新聞社がスポンサーになったこともありメディアの批判が抑え込まれていますが、多くの国民がこの時期の五輪開催を批判しています。
世論調査では国民の七―八割がこの時期の五輪開催に反対していす。
いま為政者が最優先しなければならないのは、オリンピック・パラリンピックにかける莫大な費用をコロナ対策に使用することです。
もちろんオリンピックの開催を楽しみにしている人もいるでしょう。また、強引に開催することもできるでしょう。そして大事に至らずに終わるかもしれません。
しかし、そうだとしても、多くの犠牲を強いた上、国内外のたくさんの人たちが問題視しているオリンピックの強行開催は、だれのための、何のための開催であったのかと、問われ続けることになるでしょう。
東京都と五輪組織委員会と政府は、早急に中止を表明して、国内のコロナ撲滅のために国を挙げ
て取り組みを強めることが必要です。
東京オリンピック・パラリンピックは中止してください
2021年5月7日
市民グループ「私が東京を変える」 代表 紅林進